ものづくり技術手帳

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   第一章 心の技術  第二章 物質(Ⅰ)  第三章 単位  第四章ものづくり数学   第五章 物質量の比較  
   第六章 物質(Ⅱ)    第七章 ものづくり周辺   第八章 ものづくり開発事例    付 録    総目次

第八章 ものづくり開発事例

第八章 ものづくり開発事例 目次   8.1 蜂の巣を工場で作る   8.2 畑違いの用途   8.3 アルミハニカム   8.4 再び塩ビハニカム   8.5 汚水処理装置   8.6 ロールコア   8.7 再びアルミハニカム    8.8 フィルター    8.9 サンドイッチ構造    8.10 我が立つところ深く掘らば  
コーヒータイム (9) 上杉鷹山    執筆後記(第八章)

ものづくり開発事例




第八章   ものづくり開発事例

今現在の対策に四苦八苦しているのに将来の計画が立てられるか」というのが取締役会における現状維持派の言葉であった。しかし現在の窮状と将来の計画は関係ない。商品の寿命が短くなり、旧態依然という状態は商品の死と共に会社の死を意味する。商品が売れるから会社が存続する。この当たり前のことを当たり前としない会社がある。金がない、人がいない、技術がないなどと嘆いていても始まらない。
開発は会社の大小には関係がないのであり、勇気をもって挑戦するべきである。
「ものづくり」にいわゆる「ハイテク」は必ずしも必要ではない。ローテクを巧妙に組み合わせたり、古い技術の統合からでも全く新しい技術が生まれる。過去の開発事例、例えば「NHKのプロジェクトX」等を見ても分かる。そこにあるのは勇気ある挑戦とあくなき執念であり、真の「ハイテク」らしきものは影に隠れてあまり見えてこない。この執念により、従来技術の活用で新しいアイデアは多く生み出せるのであり、それは「ハイテク」をはるかにしのぐものとなるであろう。この章における開発事例は筆者が勤めた会社での経験であり、少しばかり昔のことである。しかしその時代の環境を考慮すればそれはそれで参考になるであろう。さらに「ハイテク」とはあまり縁がないのもかえって自慢したい。小さな会社における小さな開発であるが、大会社における開発と比較してもその精神だけは変わらないと思う。

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