ものづくり技術手帳

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第五章 物理量の比較

第五章 物質量の比較  目次  5.1 長さ  5.2 質量   5.3 時間   5.4 面積   5.5 体積   5.6 速度 5.7 電磁波  5.8 エネルギー  5.9 温度 5.10 熱伝導率 5.11 音圧   5.12 圧力   5.13 電気抵抗率   5.14 密度  5.15 濃度(%)  5.16 濃度(pH) 5.17 粘度  5.18 ヤング率  5.19 粒度   5.20 価格  コーヒータイム(5)擬態   執筆後記(第五章)

物理量




第五章 物質量の比較

   色々な物理量の単位についてはすでに第三章で述べたが、これらの単位の範囲はどれほどのものであろうか。単位は分かったけれど、現実の物理量としてそれらがどの範囲にあるかということは日常使用する単位でさえ分からない。ゆえに多くの物理量について実際の現象にどんな物があり、どれほどの大きさかをとことん調べてみようというのが、本章のねらいである。
 物理量のピンからキリまでのデータをできるだけ集めてみる。物理量とはその量を測定することができるものである。故に測定不能なマイナスの物理量は存在せず、もちろんゼロの物理量も存在しない。これらの物理量の表示方法として対数目盛を使用しているが、これについては第三章(数学)で述べているのでそれを参照して欲しい。
 対数目盛りは小さい方は限りなく拡大して表現することができ、大きい方は限りなく縮小することができる。つまり小さい方は顕微鏡的に、大きい方は鳥瞰図的にみることができる。要するに対数目盛は小は小なりに大は大なりに比較でき、さらに全体を眺めることができるのである。その関係を下の図に示した。小さくなればなるほど拡大率も大きくなるから、決してゼロになることはない。逆に大きい方は大きくなればなるほど縮小されるから、すべての自然現象を一つの尺度で表現できる。等分目盛では絶対不可能なことである。
 物理現象を考えるときに重要なことはその物理量の絶対値だけでなく、他との比較した値がどうかが問題となる。原子が小さいと感じ、地球が大きいと感じるのもその比較において生じることである。高温超伝導なる言葉があり、この場合は-130 ℃ でも高温という。常識的には0℃を高温とは決して言うことはない。
しかし -130 ℃ よりさらに低い温度と比較するから高温と表現するのである。ものつくりは趣味ではない。ほかの同類と比べて少しでも価値があることが重要である。比較なしの「ものつくり」はあり得ないのであり、比較して考えてこそ価値の大小がわかり意味をなす。様々なアイデアが生まれるかもしれない第五章である。

対数目盛

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