1. 人が抱く最大の恐怖 2. 最も簡単な死亡統計 3. ガンの部位別ランキング 4. どこで亡くなるか5. 老衰 6. 不慮の事故 7. 交通事故 8. 家庭内の不慮の事故 9. 自殺の手段 10. 自殺の動機
11. 死亡者の年齢分布 12. 詳細死亡原因ランキング 13. 万が一
人は必ずいつかは死ぬ。老齢で死ぬならあきらめもつく。しかしまだまだ人生これからと言うときに突然、死と向き合わねばならなくなったとき、これは最大の恐怖である。「成功哲学」* という書籍には人が抱く六つの恐怖について大きい順に述べている。1.貧乏 2.批判 3.病気 4.失恋 5.老齢 6.死 であり、なぜか「死」が最後になっている。私なら「死」を一番にしたい。しかしながら自殺する人も少なからず存在することを考えれば、人によってこれらの順番は違うのかも知れない。
日本では年間百万人程度が死亡している。人はどういう理由で死んでいくのかを政府統計窓口を参照し分析してみる。昨年(2010)のデータの詳細はまだ発表されておらず、ここで使用するのは 2009 年のものである。しかし死亡統計は数年で大きく変動するものではないから、十分に現状を想定することができるであろう。
*「成功哲学」:ナポレオン・ヒル著.柳平彬監修.田中忍訳.産業能率大学出版部刊
| 項 目 | 絶対人数 | 人数対10万 |
|---|---|---|
| 悪性新生物(癌) | 349,238 | 273.5 |
| 心疾患 | 183,493 | 143.7 |
| 脳血管疾患 | 124,117 | 97.2 |
| 肺炎 | 113,646 | 89 |
| 老衰 | 39,201 | 30.7 |
| 不慮の事故 | 37,756 | 30 |
| 自殺 | 30,707 | 24.4 |
| 腎不全 | 23,112 | 18.1 |
| 肝疾患 | 16,217 | 12.7 |
| 慢性閉塞性肺疾患 | 15,578 | 12.2 |
| 他殺 | 479 | 0.37 |
| その他 | 207,338 | 162.9 |
簡単なと言うより、死亡原因を大きな枠で分類したデータが右の表であり、死因のランキングである。2009年の日本の総人口は一億二千七百五十一万人であり、そのうちの約 0.9 %、百十四万一千八百六十五人が亡くなっている。死因トップの悪性新生物とは癌(ガン)のことである。なんでこんな意味不明の言葉を使うのかというと、国際的に比較するために WHO が定めた「ICD−10」という規格に基づいているからである。ICD−10 は 1990年の世界保健総会で採択され、わが国においては、平成7年1月1日から「ICD−10」に準拠した疾病及び死因に関する分類表」が使用されており、平成7年1月1日以降の死因統計はこれに基づいている。ガンの表現だけでなく他の疾病についても、日常使用する言葉とかけ離れているものが多くあり、実に分かりづらい。以下に述べるデータはそれらを出来るだけ分かりやすく翻訳?して表示する。全死亡者数から「老衰」「不慮の事故」「自殺」「他殺」の 4 項目を除けばすべて病気であり、その合計は 103.3万人となり、人は病気で死ぬのが圧倒的に多い。そして実に 34.9万人がガンで亡くなる。ではこのガンの内訳を部位別に分解しランキングしたのが下の表である。
| 発症部位 | 人数 | % |
|---|---|---|
| 気管、気管支及び肺 | 67,583 | 19.3 |
| 胃 | 50,017 | 14.3 |
| 大腸 | 42,434 | 12.1 |
| 肝臓 (肝及び肝内胆管) | 32,725 | 9.4 |
| 膵臓 | 26,791 | 7.7 |
| 胆のう、胆管 | 17,599 | 5.0 |
| 乳房 | 12,008 | 3.4 |
| 食道 | 11,713 | 3.4 |
| 前立腺 | 10,036 | 2.9 |
| 悪性リンパ腫 | 9,857 | 2.8 |
| 白血病 | 7,896 | 2.3 |
| 膀胱 | 6,625 | 1.9 |
| 口唇、口腔及び咽頭 | 6,546 | 1.9 |
| 子宮 | 5,524 | 1.6 |
| 卵巣 | 4,603 | 1.3 |
| その他のリンパ組織等 | 4,136 | 1.2 |
| 中枢神経系 | 1,832 | 0.5 |
| 皮膚 | 1,315 | 0.4 |
| 喉頭 | 982 | 0.3 |
| その他の悪性新生物 | 28,883 | 8.3 |
2009 年にガンで死亡した人は 349,238 人であり、病気で亡くなる約 100 万人のうち 34 % を占める。そしてガンの第一番はやはり肺癌である。ガン全体の約 20 % を占めており、その原因は煙草である。国際的にも WHO の試算があり、喫煙による肺癌死亡者数は全がん死の 17 % を占め、世界中で年間 130 万人ほどが肺癌で死亡している。日本では女性より男性が多い。しかしヘビースモーカーでも長生きする人もいるから、これには個人差があるようである。ガン全体としては、呼吸器系、消化器系、循環器系などがガンの部位として大半を占める。乳がんはもちろん女性だけの数であるから、12,008人はかなり高率である。右の表はそれぞれのガンの死亡者の実人数であり、当然ながらガンを克服した人は含まれていない。そういう人は圧倒的に多いはずであるが、その数は不明である。そして右の表のように細かく分類してもまだ「その他」に属するガン死亡者が23,883人 もいる。「その他のガン」とは何であろう。多分複数のガンにかかって、いずれにも分類できない部類のものかもしれない。ガンと癌は違うなどという説もあるが、そういうことをいわれても素人は困惑するだけである。そういう些細なことには眼をつぶることにしよう。
| 場 所 | 人数(人) | % |
|---|---|---|
| 病院 | 895,356 | 78.4 |
| 自宅 | 141,955 | 12.4 |
| 老人ホーム | 36,814 | 3.2 |
| 診療所 | 27,802 | 2.4 |
| その他 | 27,336 | 2.4 |
| 介護老人保護施設 | 12,600 | 1.1 |
| 助産所 | 2 | - |
さて、人々が死亡する場所はどこか。病気で亡くなる人が多いから当然病院がだんとつに多い。右の表はその死亡場所であるが、自宅で死亡するのはわずか12.4
% である。年齢別の死亡者数は後に述べるが、高齢者の死亡は年齢とともに急増する。故に老人ホームや介護老人施設で亡くなるのも当然かも知れない。「自宅で死を迎えたい」という話を聞くことがあるが、このデータを見る限りその希望をかなえられる人は少ないようである。
昔は人生 50 年といったものだが、2010 年の国勢調査では 100 才以上の高齢者が 47,100 人となっている。少子高齢化がいわれて久しいが、老衰という場合、何歳からなのであろう。高齢で病気を併発して死亡すればこれもまた死因の判別は難しいであろう。病死か老衰死かは医者の判断にまかせるしかない? これも判別できなければ「その他」に分類されるのだろうか。後に述べる年齢対死亡者の統計では老衰は 80 歳からのデータしかない。
| 原 因 | 人数(人) | % |
|---|---|---|
| 窒息 | 9,401 | 24.9 |
| 転倒・転落 | 7,312 | 19.4 |
| 交通事故 | 7,309 | 19.4 |
| 溺死 | 6,435 | 17.0 |
| 対物、対動物 | 1,875 | 5.0 |
| 火災・熱 | 1,364 | 3.6 |
| 中毒 | 978 | 2.6 |
| 低温暴露 | 873 | 2.3 |
| 過労死 | 64 | 0.2 |
| 感電 | 47 | 0.1 |
| その他 | 2,097 | 5.5 |
不慮の事故に対する項目は多彩である。一番多い窒息は簡単にいえば「のどつまり」である。飲食物や異物を飲み込む幼児や、さらに老人が飲食物の「のどつまり」で死亡する場合が多い。または嘔吐物で詰まらせる場合もある。転倒・転落は階段からだと思われるが、信じられないことに同一平面上で転倒して死亡する事故が多いのである。または建物から、つまり屋根から落ちたという場合である。バリアフリーが十分でも高齢になればあまり意味がないのかも知れない。交通事故については、次の項で説明する。溺死は海、河川などだが、なんと家庭内での溺死(風呂)も多いのである。対物、対動物は物にぶつかるまたは動物に遭遇(熊、猪、その他)する場合であろう。火災は火事以外に高温の物体に接触した場合も含まれる。低温暴露は冬山登山での事故、あるいは液体窒素など低温物質を取り扱う場合の事故などがある。過労死については、元のデータにそのような表現はなく、「無理ながんばり、旅行及び.....」などとものすごく長たらしく分かりずい表現をしているが、一言で言えば「過労死」だろうと勝手に解釈した。感電は文字通りであるが、雷に撃たれる場合も入るのかもしれない。この不慮の事故にも分類不可能なものが多いのであろうか、「その他」の数が大きい。
| 原 因 | 人数(人) | % |
|---|---|---|
| 歩行者 | 2,464 | 33.7 |
| 乗用車乗員 | 1,654 | 22.6 |
| 自転車乗員 | 1,113 | 15.2 |
| オートバイ乗員 | 1,052 | 14.4 |
| 軽トラック乗員 | 205 | 2.8 |
| 水上交通事故 | 201 | 2.7 |
| 大型輸送車両乗員 | 83 | 1.2 |
| 航空機事故 | 19 | 0.2 |
| バス乗員 | 9 | 0.1 |
| その他陸上交通事故 | 509 | 6.9 |
交通事故による死亡はもっと多いはずと思っていた。実は 1995 年(16年前)の交通事故死亡者は15,147人であったが、年々直線的に減り続け、現在は約半分になった。いずれの事故もほぼ半減しているが、なかでも自動車乗員死亡者の減少率が大きい。シートベルト着用・酒酔い運転の罰則強化の効果であろう。。それでも乗員死亡は二番手である。航空機事故による死亡者は多いように感じるが、実際はほとんどないに等しい。そして無防備の歩行者が一番命を落としている。
| 原 因 | 人数(人) | % | |
|---|---|---|---|
| 不慮の溺死 | 3,964 | 31.0 | |
| 不慮の窒息 | 3,856 | 30.2 | |
| 転倒・転落 | 2,679 | 20.9 | |
| 火、火災 | 1,162 | 9.1 | |
| 中毒 | 555 | 4.3 | |
| 高温接触(熱湯) | 121 | 0.9 | |
| その他 | 539 | 4.2 | |
先の「 4. どこで亡くなるか」では自宅が 141,955 人であった。この中でも病気による死亡がほとんどであるが、実は不慮の事故が 9 % を占める。安全であるはずの家庭内で不慮の事故が12,783人とは驚きである。なんと交通事故の 2 倍弱である。データで見る限り、家にいるより外にいた方が安全ということもできる。しかしそれは間違いであろう。道路にいる人々より家庭にいる人々が圧倒的に多いと思われるからである。不慮の溺死とは、浴槽に転落した場合、または浴槽内での溺死などである。これがまた歩行者の交通事故より多い。交通事故で死亡すればニュースになるが、家の浴槽で溺れ死んだというニュースは聞いたことがない。数字だけで見れば家での溺死は歩行者の交通事故の 1.6 倍になる。家の中は危険がいっぱいである。 6. でも述べたように「不慮の窒息」や「転倒・転落」は当然家庭内でも起きる事故を含んでいる。家庭内事故は乳幼児にも若干起きるがすべての事故において、高齢者になるほど圧倒的に増えていく。家庭内事故は高齢者が起こし、高齢者専用の事故でもある。
| 手 段 | 人数(人) | % |
|---|---|---|
| 首つり | 19,880 | 64.7 |
| ガス、CO | 4,348 | 14.1 |
| 飛び降り | 2,387 | 7.8 |
| 溺水、溺死 | 896 | 2.9 |
| 刃物(自傷) | 686 | 2.2 |
| 飛び込み | 685 | 2.2 |
| 煙、火 | 492 | 1.6 |
| 薬 | 408 | 1.3 |
| 農薬 | 406 | 1.3 |
| その他 | 519 | 1.7 |
日本で自殺する人の人数は長年 3 万人/年程度で推移している。そして自殺の手段は多種多様であるが、そのなかで、だんとつに首つりが多い。ひも一本あれば確実、簡単、苦痛なしにできる
? とにかく圧倒的人気?である。
「ガス、CO」は一酸化炭素であり、練炭車内自殺もこの部類である。飛び降りは無関係な他人を巻き込む可能性がある。首つり、ガス、飛び降りは自殺の三大手段であり、他を断然引き離している。自殺の名所になっている「樹海」での自殺はこの統計にそれらしきものは出てこない。飛び込みには電車への飛び込みや、河川への飛び込みである。その他の自殺手段には拳銃やライフル、詳細不明の銃器そして化学物質や鎮痛剤、アルコール、有機溶剤、車の衝突、麻薬、薬、爆発物などがある。ここに上げた種類以外に「その他」があるが、どんな方法なのか私には思いつかない。
| 原 因 | 人数(人) | % |
|---|---|---|
| 健康問題 | 15,867 | 51.7 |
| 経済・生活問題 | 8,377 | 27.3 |
| 家庭問題 | 4,117 | 13.4 |
| 勤務問題 | 2,528 | 8.2 |
| 男女問題 | 1,121 | 3.6 |
| 学校問題 | 364 | 1.2 |
| その他 | 1,163 | 3.8 |
「人はなぜ自殺するのか」ということを、ここで論ずることはやめよう。答えは簡単には見つからないと思うし、人を納得させる自信もない。ただ右の表に見るように自殺の動機を見るだけで、おぼろげながらでも理解できるかもしれない。だがその動機は生きてる人が後から付けたものであり、本当の動機は死亡した本人しかわからないであろう。病気がちの人が自殺した場合、病苦を動機と片付けるかもしれないが、別の動機がないとはいいきれない。ここでも単純に分類できない複合した沢山の動機が一緒になっているかもしれない。人はなぜ自殺するのか、無理矢理答えるとすれば「人生に絶望した」ということであろうか。しかしその絶望の内容は千差万別である。
高齢者になれば病気がちになり、当然ながら死亡者も多くなる。年齢別に死亡者のデータをグラフにしたのが図1であり、それをはっきり読み取れる。このグラフは等分目盛りではなく、対数目盛りを使用しているから、数の小さい部分もはっきり読み取れる。15歳から30歳代の死因のトップは自殺である。9
歳以下または75歳以上は自殺のデータがない。また老衰は 80 歳以上である。45 歳から急激に死亡者がふえるが、対数目盛では一瞥で読み取ることはできない。それが分かるように
等分目盛りで図 2 に全死亡数を表し、同時に全人口も併記した。60 歳代からの人口が急激に減っているのに、逆に死亡者数が急増しているから、率としてはかなり大きくなる。しかし80歳代からは死亡者数が激減するが、高齢者の人口も減っているから当然である。

2009 年に我が国では百十四万一千八百六十五人が亡くなっている。その死亡原因の大枠を最初に示したが、大枠過ぎて詳細ランキングは不明である。それを明らかにしたのが次の表である。原因を細かく分解すれば、病気だけでもかなりな数になる。トップの肺炎もウィルス性肺炎、細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎などに分類され、それぞれの肺炎がさらにまた細菌やウィルスによって分けられる。このように細部に分類して順位を調べてもあまり意味がない。下の表程度が限界であり、トップの悪性新生物(ガン)が 23 の項目にわかれている。それでも肺癌は三位である。
| No | 大分類 | 原 因 | 人 | No | 大分類 | 原因 | 人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 呼吸器系の疾患母 | 肺炎 | 112,004 | 不慮の事故 | 特定不明 | 4,656 | |
| 2 | 循環器系の疾患 | 脳梗塞 | 72,238 | 55 | 腎尿路生殖器系の疾患 | その他 | 4,616 |
| 3 | 悪性新生物(ガン) | 気管支炎及び肺 | 67,583 | 56 | 悪性新生物(ガン) | 卵巣 | 4,603 |
| 4 | 循環器系の疾患 | 心不全 | 63,101 | 57 | 神経系の疾患 | パーキンソン病 | 4,580 |
| 5 | 悪性新生物(ガン) | 胃 | 50,017 | 58 | 悪性新生物(ガン) | リンパ組織 | 4,136 |
| 6 | 呼吸器系の疾患 | その他 | 44,305 | 59 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 急性腎不全 | 4,021 |
| 7 | 循環器系の疾患 | 急性心筋梗塞 | 43,209 | 60 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 糸球体疾患 | 3,653 |
| 8 | 徴候/症状/異常臨床所見 | 老衰 | 38,670 | 61 | 循環器系の疾患 | 心筋症 | 3,584 |
| 9 | 循環器系の疾患 | 脳内出血 | 33,002 | 62 | 神経系の疾患 | アルツハイマー病 | 3,460 |
| 10 | 悪性新生物(ガン) | 肝臓 | 32,725 | 63 | 循環器系の疾患 | 高血圧性心疾患 | 3,374 |
| 11 | 循環器系の疾患 | 虚血性心疾患 | 32,272 | 64 | 循環器系の疾患 | その他 | 3,187 |
| 12 | 自殺 | 自殺 | 30,707 | 65 | 消化器系の疾患 | 胃潰瘍 | 3,166 |
| 13 | 悪性新生物(ガン) | 大腸(結腸) | 28,692 | 66 | 循環器系の疾患 | その他 | 2,849 |
| 14 | 悪性新生物(ガン) | 膵臓 | 26,791 | 67 | 新生物(ガン) | 中枢神経系 | 2,645 |
| 15 | 悪性新生物(ガン) | その他 | 23,883 | 68 | 血液及び造血機の疾患 | その他 | 2,386 |
| 16 | 循環器系の疾患 | 不整脈(心疾患) | 23,214 | 69 | 循環器系の疾患 | 慢性リウマチ疾患 | 2,298 |
| 17 | 消化器系の疾患 | その他 | 19,144 | 70 | 呼吸器系の疾患 | 喘息 | 2,139 |
| 18 | 悪性新生物(ガン) | 胆のう、胆道 | 17,599 | 71 | 感染及び寄生虫症 | 腸管感染症 | 2,108 |
| 19 | 呼吸器系の疾患 | 急性気管支炎 | 15,359 | 72 | 神経系の疾患 | 脊髄性筋萎縮症 | 1,949 |
| 20 | 代謝疾患 | 糖尿病 | 13,987 | 73 | 感染及び寄生虫症 | 呼吸器結核 | 1,935 |
| 21 | 循環器系の疾患 | くも膜下出血 | 13,923 | 74 | 悪性新生物(ガン) | 中枢神経系 | 1,832 |
| 22 | 循環器系の疾患 | 大動脈瘤 | 13,904 | 75 | 血液及び造血機の疾患 | 貧血 | 1,654 |
| 23 | 悪性新生物(ガン) | 大腸(直腸、S状) | 13,742 | 76 | 精神及び行動障害 | その他 | 1,450 |
| 24 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 慢性腎不全 | 13,613 | 77 | 不慮の事故 | 火災、煙、火 | 1,364 |
| 25 | 徴候/症状/異常臨床所見 | その他 | 12,364 | 78 | 悪性新生物(ガン) | 皮膚 | 1,315 |
| 26 | 悪性新生物(ガン) | 乳房 | 12,008 | 79 | 皮膚及皮下組織の疾患 | 同左 | 1,154 |
| 27 | 悪性新生物(ガン) | 食道 | 11,713 | 80 | 悪性新生物(ガン) | 咽頭 | 982 |
| 28 | 感染及び寄生虫症 | 敗血症 | 10,251 | 81 | 不慮の事故 | 有害物質の中毒 | 978 |
| 29 | 悪性新生物(ガン) | 前立腺 | 10,036 | 82 | 先天奇形、染色体異常 | 心臓の先天奇形 | 738 |
| 30 | 悪性新生物(ガン) | 悪性リンパ腫 | 9,857 | 83 | 感染及び寄生虫症 | B型ウィルス肝炎 | 633 |
| 31 | 不慮の事故 | 窒息 | 9,401 | 84 | 呼吸器系の疾患 | インフルエンザ | 625 |
| 32 | 消化器系の疾患 | 肝硬変 | 8,662 | 85 | 呼吸器系の疾患 | 急性気管支炎 | 596 |
| 33 | 循環器系の疾患 | 慢性心内膜疾患 | 8,371 | 86 | 先天奇形、染色体異常 | その他 | 558 |
| 34 | 悪性新生物(ガン) | 白血病 | 7,896 | 87 | 他殺 | 他殺 | 479 |
| 35 | 不慮の事故 | 転倒・転落 | 7,312 | 88 | 出産前後の病態 | 呼吸障害 | 366 |
| 36 | 不慮の事故 | 交通事故 | 7,309 | 89 | 神経系の疾患 | 髄膜炎 | 319 |
| 37 | 消化器系の疾患 | その他(肝疾患) | 7,307 | 90 | 先天奇形、染色体異常 | 循環器先天奇形 | 314 |
| 38 | 新生物(ガン) | その他 | 7,191 | 91 | 感染及び寄生虫症 | ウィルス肝炎 | 308 |
| 39 | 神経系の疾患 | その他 | 6,935 | 92 | 先天奇形、染色体異常 | その他 | 283 |
| 40 | 悪性新生物(ガン) | 膀胱 | 6,625 | 93 | 感染及び寄生虫症 | その他の結核 | 224 |
| 41 | 代謝疾患 | その他 | 6,584 | 94 | 徴候/症状/異常臨床所見 | 乳幼児突然死 | 157 |
| 42 | 悪性新生物(ガン) | 口唇、口腔、咽頭 | 6,546 | 95 | 出産前後の病態 | その他 | 106 |
| 43 | 循環器系の疾患 | その他 | 6,509 | 96 | 出産前後の病態 | 血液障害 | 99 |
| 44 | 不慮の事故 | 溺死、溺水 | 6,435 | 97 | 先天奇形、染色体異常 | 消化器系先天奇形 | 94 |
| 45 | 消化器系の疾患 | ヘルニア、腸閉塞 | 5,893 | 98 | 先天奇形、染色体異常 | 神経系先天奇形 | 83 |
| 46 | 精神及び行動障害 | 認知症 | 5,635 | 99 | 出産前後の病態 | 妊娠障害 | 72 |
| 47 | 悪性新生物(ガン) | 子宮 | 5,524 | 100 | 妊娠、分娩及び産褥 | 同左 | 61 |
| 48 | 筋骨格、結合組織疾患 | 筋骨格系疾患 | 5,195 | 101 | 出産前後の病態 | 感染症 | 54 |
| 49 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 腎不全 | 5,109 | 102 | 耳及び乳様突起の疾患 | 同左 | 17 |
| 50 | 不慮の事故 | その他 | 4,957 | 103 | 眼及び付属器の疾患 | 同左 | 6 |
| 51 | 感染及び寄生虫症 | その他 | 4,806 | 104 | 出産前後の病態 | 出産外傷 | 2 |
| 52 | 感染及び寄生虫症 | C型ウィルス肝炎 | 4,725 | ||||
| 53 | 循環器系の疾患 | その他(心疾患) | 4,696 |
| 項 目 | 人 |
|---|---|
| 全死亡 | 89.55 |
| 病気 | (85.7人) |
| ガン | 27.4 |
| 心疾患 | 14.4 |
| 脳血管疾患 | 9.7 |
| 肺炎 | 8.9 |
| 腎不全 | 1.8 |
| 肝疾患 | 1.3 |
| その他 | 22.2 |
| 老衰 | 3.1 |
| 自殺 | 2.4 |
| 他殺 | 0.04 |
| 不慮の事故 | (3.01人) |
| 窒息 | 0.7 |
| 交通事故 | 0.6 |
| 水死 | 0.59 |
| 転倒・転落 | 0.57 |
| 火災 | 0.19 |
| 中毒 | 0.076 |
| その他 | 0.36 |
「万が一」とはそれが起こる可能性は非常に少ないが起こることを仮定する場合に言う言葉である。「万に一つ」ということであり、これまで示した統計のうち、死亡原因を絞り「対一万人」として右の表に示した。2009 年度は一万人当たり 89.55 人が死亡しているということであり、「万が一」より遙かに大きい。しかしこのような計算は数字遊びになりかねない。厳密に計算するなら、前項で述べた年齢別で考えなければならないであろう。年齢別で計算すれば 35 歳付近では 7.2 人と少なく、80 歳前後では 472 人と急増する。もしかして死ぬかも知れないという危険性はとても「万が一」どころではない高率である。ただし死亡の原因を単独で見れば「万が一」に該当するのは極めて少なく、「万が一」の分岐点は前項の表で見れば 24~25 位あたりである。24 位の腎尿路生殖器系の疾患-慢性腎不全は何となくわかるが、 25 位の「徴候/症状/異常臨床所見」はよく分からない。「ICD-10」によると、この項目には他に 8.「老衰」や 94.「乳幼児突然死」などがあり、25 位のその他は「異常検査所見で他に分類されないもの」となっている。要するに原因不明の死亡と言うことであろう。この原因不明の死亡が「万に一つ」のケースというのもなんとも奇妙である。個別の死亡原因でみれば 25 位以下の原因はすべて「万が一」以下であるが、これも総人口を基準にしての話である。自殺や交通事故、火災などは総人口を使用してもいいかもしれない。しかしたとえば老衰は当然高齢者が対象である。右の表では3.1人であるが、 80~84 歳の人口は430万人、そしてこの年齢帯での老衰死は20万人である。これを「対1万人」に換算すると 465 人となる。故に項目によっては、それに適した対象人口を選択しなければ、意味がない。しかし殺人は全人口を対象にしてよいであろう。それは 0.04 であり、通常は貴方が殺人の犠牲者になることは、ほとんどあり得ないのである。しかしである。人に恨みを買うような行動を習慣にしているようでは例外になるであろう。無差別殺人もあるが、多くは知人関係や家庭内で事件が起きるのである。